前回お伝えしていた通り、2016年の9月からアップしていたこの記事は、
これをもって最終回となります。
そこで今回は、これまでの記事を振り返って、男と女が本当にしあわせな
性愛をはぐくむために大切なことをお話ししたいと思います。
そこでひとつお尋ねします。
あなたがこれまでに経験した、身も心もとろけるような、
心底満たされたセックスって、どんなものでしたでしょうか。
最高のロケーションでのセックス、念願の相手とのセックスなど、それぞれに、
色々なケースがあると思いますが、やはり外せない要素として、相手と
性器だけでなく、心までも交われたセックスというのは、
ずっと忘れられないものではないでしょうか。
こう言うと、必ず返って来るのは「それなら最高のセックスって、
ステディな関係同士にしかあり得ないの？」ということです。
確かに恋人や夫婦間といった安定した間柄であれば、
意志の疎通もスムーズですから、あうんの呼吸で肌を重ねられることでしょう。
でも、突然に降ってわいたようなセックスの機会でも、
心がけ次第でそれは実現するのではないでしょうか。
その秘訣としては、たとえワンナイトの関係であっても、
その相手と同衾に持ち込むまでに、もっと会話を大事にすることです。
それは、何も高尚な会話でなくていいんです。何しろ、
これからセックスしようとしているんですから（笑）、
どんなセックスが好きなのか、どんなHな思い出があるのか、
そんなことをお互いに打ち明けてみたりするのがいいと思います。
お互いに、相手のからだだけではなく、その性的な内面にも関心があって、
理解したいということが伝わると、不思議にセックスは盛り上がるからです。
この理由は、とってもシンプル。
お互いに自分の性に対する承認欲求が満たされるからなのです。
相手が承認欲求を満たしてくれると、人間は自然と心を開くもの。
ですから、からだも当然、いい塩梅に開くわけなんですね。
またこれは、男性がチャットレディさんとヴァーチャル・セックスを楽しむとき
とか、風俗を利用するときにも、いい結果をもたらすことになるでしょう。
アクセスするなり、チャットレディさんにすぐ脱げと言うのは、
とっても嫌われることですし、同室するなり何も言わずに相手に
むしゃぶりついたりすれば、ドン引きされること間違いありません。
そうなれば、あなたは最終的に射精することは出来ても、
どこか虚しさを抱えて終わることになるでしょう。
ですがここで、ちょっとお相手の性の世界観などを聞き出して、
コミュニケーションをはかれば、格段に満足感は違って来るはずなんです。
それはやはり、セックスは人間同士で行なうことにほかならないからです。
どんなシチュエーションでのセックスであっても、相手の内面に少しでも
心を寄せる気持ちがあれば、この先きっと虚しく終わるセックスを
経験することはないと、ここでお約束します。
さて、いよいよお別れのときとなりました。
長かったようにも、短かったようにも思えますが、私のひとり語りに
お付き合いいただき、本当にありがとうございました。
私自身も、自分のこれからの性生活について、この場で見直すことが出来、
とてもいい経験になりました。
またいつか、どこかでお目にかかれたらと思っております。
あなたの性愛が、これからもずっと輝き続けますように。
ありがとうございました。